スターバックスコーヒーが日本に第1号店を出店したのが1996年。その後多くの若者がスタバを飲んで育ち、日本にも「スタバよりも良いコーヒーを出したい」という3rd Wave Coffeeの波が押し寄せています。 シアトル発のエスプレッソマシン、スレイヤーもそんな3rd Waveの流れをくんだマシンといえます。 スレイヤー・エスプレッソの創業者、カナダ出身のジェイソンは、カナダのカルガリーのコーヒー一家に育ちました。父親は、カルガリーでロースターを経営し、地元のカフェやレストランにコーヒー豆を卸していました。 ジェイソンを含めた家族の3兄弟は、コーヒーと密着した幼少期を過ごし、彼らが社会人になった時に、父親の「これからコーヒーはますますメジャーになる。イタリアのエスプレッソマシンの代理店となり販売をするべき」 というアドバイスを聞き、カルガリーでエスプレッソマシンの販売会社を興し、マシンの販売、サービス、修理に携わります。その後、3兄弟は父親のビジネスを受け継ぎロースターとなると共に、海外を飛び回り農園直で の豆の買い付けを始め、地元カルガリーでカフェをオープンし、コーヒービジネスを発展させて行きます。 最高のコーヒーをお客様に提供しようと努力を続ける中で、3兄弟は、従来のイタリアのエスプレッソマシンに疑問を持ち始めます。「自分達は、最高の豆を仕入れ、最高の焙煎を心がけているが、何故エスプレッソマシンだけ は過去何10年も進化をしていないのだろうか?ボタンを押すとマシンが自動で9気圧の圧力でエスプレッソを落とす。この方法が本当にベストなのか?これ以上の方法があるのではないか?」そんな疑問が、 ジェイソンを「世界最高のエスプレッソマシンを作りたい。マシンに抽出を任せるのではなく、バリスタがアーティストのように感性を働かせ、味を追求出来るマシンを作りたい。」と掻き立て、彼はアメリカのコーヒーの中心地、 シアトルに拠点を移し、スレイヤーの開発をスタートさせます。そして2009年、スレイヤーはアトランタで開かれたSCAA 2009にて、世界デビューを果たします。発売後数年が過ぎた今日、スレイヤーは世界中のコーヒーの プロフェッショナルから支持を受け、各国の最先端のカフェで愛用されています。